ep.185『ブラウザを壊す人たち — バグハンティングとセキュリティリサーチの世界』

  • Theo Steiner
  • canalun
2026/03/05 に公開37 views

このエピソードについて

@TheoSteiner が、@i_am_canalun と一緒にブラウザのバグハンティングとセキュリティリサーチの世界について語りました。

ゲスト紹介

  • @i_am_canalun(canalun さん)
    • セキュリティーエンジニア・ブラウザバグハンター
    • Chromium・Firefox へのコントリビューター

セキュリティーカンファレンス

  • Black Hat — 企業・研究者も多数参加する大規模なカンファレンス。毎年8月にラスベガスで開催
  • DEF CON — Black Hat と連日開催されるアングラな雰囲気のハッカーカンファレンス

バグハンティングの流れ

  1. ターゲットを決めて脆弱性を探す
  2. PoC(Proof of Concept)を作成して最小の再現手順を用意する
  3. ベンダーのレポートフォームから報告(サマリー・PoC・原因説明をセットで提出)
  4. ベンダーと数回ラリーして修正してもらう
  5. 修正後、大体3か月程度で公開される

CVSSスコア

脆弱性の深刻度を0〜10で表すスコア。リモートから実行できるか、攻撃の難易度、影響範囲(情報漏洩かPCの乗っ取りか)などの指標で算出される。

なぜブラウザを狙うか

ソースコードがオープンソースなためホワイトボックステストが可能。過去事例や有名リサーチャーのレポートを読んで知識を深めていける。

フロントエンドエンジニアとセキュリティ

  • XSS(クロスサイトスクリプティング) — innerHTML への無防備な代入が典型例
  • Prototype Pollution — JavaScript オブジェクトのプロトタイプチェーンを汚染する攻撃
  • AI に XSS を探させてコードベースを投げるだけで見つかるケースもある(AIセキュリティーレビューの活用)

ブラウザが守っていること

  • フィンガープリンティングによるユーザー追跡の防止
  • カメラ・マイクなどのパーミッションプロンプト管理
  • UI スプーフィング(偽のプロンプトでユーザーを騙す攻撃)への対策

Pwn2Own(ポーン・ツー・オウン)

3〜4か月前にターゲット(ブラウザ・スマートロック・自動車など)が発表されるハッカーの大会。当日に RCE(リモートコード実行)などのエクスプロイトを実演し、成功すると高額賞金が出る。レポートはYouTubeや公開資料で確認できる。

Chromium へのコントリビューション

日本語縦書き+ CSS text-shadow の組み合わせで影の向きがずれるバグを発見。6か月かけて修正パッチを書いたがパフォーマンス問題でリバート。現在再挑戦中。


採用について

使用素材・クレジット

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