ep.132『Changesetsではじめる継続的なmonorepoリリース』

  • HANATANI Takuma(@potato4d)
  • spring-raining
2022/10/07 に公開1464 views

このエピソードについて

主にOSSプロジェクトで活用されているmonorepoバージョニングツール「Changesets」を社内プロジェクトに導入した話について、@potato4dが@spring-rainingに聞いてみました。

Changesetの仕組み

  • https://github.com/changesets/changesets
  • monorepo向けバージョニング&リリースツール
  • 修正や機能追加があれば、.changeset ディレクトリに自動生成されたMarkdownファイル (Changeset) にChangelogを書く
    • その変更の粒度 (major/minor/patch) もMarkdownファイルで指定する
  • パッケージがリリースされるまでChangelogが .changeset に溜まっていく
  • changeset publish すると、リリースされていないChangelogが CHANGELOG.md に書き写された上でnpmやGitHub上のリリース作業が実行される

社内のプロジェクトにChangesetsを導入した経緯

  • プロジェクト内で汎用のUIライブラリを用意する必要が生まれた
  • 次のような条件を満たすmonorepo向けのバージョニングツールを探していた
    • 様々な粒度のUIコンポーネントを提供する予定なので、monorepoにしたい
    • 異なるバージョンのpackageを並行して使用される (=一斉にコンポーネントを更新できない) ので、各パッケージで独立したバージョン管理 (LernaでいうIndependent mode) にしたい
    • 決まった人が実装するのではなく、プロジェクト内で必要になったタイミングで各自で実装・デプロイできるよう社内OSSのような形がとれるようにしたい

他のツールとの比較

  • monorepo向けバージョニングツールとして
    • Changesetsはmonorepo向けではあるが、特定のmonorepo管理ツールには依存していない
    • 既存のmonorepoプロジェクトからバージョニングのみChangesetsに移行、というやり方も可能
  • リリースツールとして
    • Changesetファイルでリリース内容を決定するのが最大の特徴
    • vs. semantic-release: commit messageから自動で生成する機能はなく、Changesetは手動で書く
      • PRにChangesetが含まれているかをチェックするchangeset-botがある
      • リリースの最小単位はcommitではなく、Changesetファイルという考え方
    • vs. ship.js: Changesetと同じくリリースタイミングを制御できるが、ship.jsはリリース用のPRを作成するという考え方
      • Changesetsはリリースするタイミングのみ手動で、それ以外は自動

採用について

使用素材・クレジット

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