ep.193『AI時代だからこそ求められるHTMLホスティング — 職種を跨ぐための社内サービス開発の裏側』

  • HANATANI Takuma(@potato4d)
  • Kurihara Yuji
2026/10/07 に公開63 views

このエピソードについて

@potato4d が、@yuji.kurihara と一緒に、栗原さんの組織で開発・運用している社内向け HTML ホスティングサービス Glass について語りました。AI が生成した HTML をすぐに共有するための工夫や、MCP 対応をきっかけにエンジニア以外にも利用が広がった経緯、今後の展望を伺いました。

ゲスト

  • 栗原さん (@yuji.kurihara)
    • LINEヤフー / LINE ショッピングタブの開発に従事(主にバックエンドを担当)
    • 2020年に LINE 株式会社へ新卒入社し、LINE LIVE・LIVEBUY のフロントエンド開発を経験
    • ep.106『フロントエンドエンジニアが Kubernetes を身につける理由』以来、約5年ぶりの出演

Glass について

AI の成果物を手軽に共有する HTML ホスティング

  • AI が生成した HTML を、いかに楽にホスティングして第三者に共有するかを第一に考えて開発した社内サービス
  • 既存の静的ファイル用 CLI や S3 互換のオブジェクトストレージでは、専用クライアントや認証キーの管理がハードルになっていた
  • 主な機能: MCP 経由のアップロード、アップロード一覧、上書きを防ぐロック、推測が難しい URL の生成、複数の HTML を 1 つの URL で並べて俯瞰できるグルーピング

開発の背景

  • 2025年12月ごろに初代のサービスを開始。Glass は2代目にあたる
  • 開発者はオブジェクトストレージで共有できたが、企画者やデザイナーが Gemini・Codex・Claude で作った HTML を手軽に公開・共有する手段がなかった
  • スクショやファイル共有では動きが伝わらない。動く HTML なら UI だけでなく UX まで含めて合意をとりやすい
  • 2代目では MCP や RESTful な API でのアップロードに対応

広がり方とユースケース

  • ソーシャルコマースでは、セットアップから面倒を見るハンズオンを通じて、部署のほとんどの人が日常的に AI を使うように
  • サーバースペックや調査結果を HTML でまとめて共有する、Figma MCP と組み合わせて企画前のプロトタイプを作る、といった使い方が口コミで広がった
  • 各 LLM が生成した文章を当てる「格付けチェック」風のクイズを社内で共有した人も
  • AI ミートアップで紹介した「1000本ノック」の知見を取り入れ、複数の HTML を並べて比較できる仕組みに

MCP がターニングポイント

  • スキルと MCP を組み合わせれば「これを作りたい」と伝えるだけでアップロードまで完了。認証は SSO で、トークンの管理も不要
  • アップロード一覧の取得、タグ付け、ハッシュを変えずに HTML を差し替え、ロック / アンロック、グルーピングなど、Web でできることは MCP でも同等にできる設計

開発現場での便利さ

  • 企画者が動くモックの URL を持ってくることで、何を作ればよいかの解像度が上がる
  • ネイティブアプリの UI も HTML で再現して持ってくるように。ワイヤーフレームがプロトタイプに置き換わりつつある
  • 日付やタグで絞り込めるので、過去にアップロードした HTML をあとから見つけやすい

今後の展望

  • 仕様書や議事録など、これまで Confluence に書いていたものも HTML 化していく可能性
  • 同じ URL のまま更新履歴をたどったり、差分を見たりできるバージョニング
  • 単一ファイルの HTML だけでなく、React の dist のような複数ディレクトリにまたがる成果物のホスティングにも対応予定

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