花谷 (@potato4d) と緑豆はるさめ (@spring_raining) の二人で、技術書典、CSS 組版、Vivliostyle について話しました。
ゲスト紹介
spring_raining
- 2019/04 新卒
- UIT 配属予定
- Vivliostyle Organization core team
技術書典
- 4/14(日) に 6 回目が開催される技術同人誌即売会
- 毎回 1 サークルが数百冊〜数千冊を頒布するなど勢いが伸びている
- Web フロントエンド島は特に活気があり、目玉になっている
Web 技術における執筆環境
- 執筆というと Word や TeX の印象があるが、今は Web 技術で可能
- 文書記述とレイアウト装飾は分け、 CSS で組版を行っていく
- Draft の CSS の機能を使うことによって、ページ単位にわけられた印刷用のスタイルの装飾も可能
- 本文記述も Markdown など、エンジニアが慣れ親しんでいる方法で書いていくことが可能
- はるさめさんのケースでは、 Markdown + CSS の構成に、ビルド用の HTML は pug を、ビルドツールは Gulp で運用した実績などがある
- 最近は NPM scripts で十分要件を満たせるので移行しても良い
Vivliostyle
- 組版でも十分な力を発揮する CSS の仕様の一方、ブラウザの実装が追いついていない場合なども多々ある
- Web ブラウザ向けのポリフィルとして、また、より詳細な設定ツールとして Vivliostyle という OSS が存在する
- Vivliostyle のポリシーとしては Draft として生きているものを尊重しているスタイル
- 将来的な Web 技術としてあり得る範囲を主にサポート
Real world CSS for Typesetting
- 現実世界での事例として、技術書典での利用実績はもちろん、開発者が触れる機会が多いドキュメントの記述でも使われている
- 例えば、一部家電製品の取扱説明書では、実際に CSS 組版での印刷実績などが存在する
- 装飾に凝らないある程度までうまく作られたものを作るには十分
- どうしても専用のデザインツールには敵わないこともある
- より詳しく知りたいかたは技術書典 6 の Vivliostyleユーザー会 の合同誌を見てみる選択肢も